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避難判断のポイント

避難判断のポイント

先月のコラムで示した通り、5月29日に、国や都道府県が出す防災気象情報が5段階レベルに整理され、レベル1~5のうち「警戒レベル4」が発表された場合、住民は直ちに安全な場所に避難することという指標を紹介しました。

先月末から、今月初めにかけて降り続いた九州の大雨では、その「警戒レベル4」の避難指示が、鹿児島市全域など、鹿児島県の8つの市と町、宮崎県の一部の地域、合わせて46万世帯99万人余りに出されました。鹿児島市では、全域59万人余りに避難指示が出された結果、避難所に避難した人は約3,400人で、全体の0.6%にとどまり、鹿児島市はこの結果を受けて「住民との間で危機意識に開きがあった」としています。

「避難指示」は、すべての人に避難所に避難を呼びかけるだけではなく、自宅で身の安全を守ることなども含みますが、内閣府のガイドラインでは、住民が適切な避難行動をとれるよう、対象区域を危険度に合わせて絞ることが望ましいともしています。

もし、これが自分の住む地域での出来事だったら‥‥みなさんはどうしますか?雨は強くなる、夕暮れが近づく、道路が水で溢れてきた、など状況は刻一刻と変化する中、とどまるか、避難所へ向かうか、判断が難しいところです。

防災システム研究所の山村武彦所長は、そもそも災害対策基本法にもある通り、大雨の際の避難には①立ち退き非難(指定緊急避難場所や、近隣のより安全な場所や建物へ避難すること)と、②屋内安全確保(自宅でより高い場所へ避難するなど)の二つがあるといいます。小さい子供や、お年寄りがいるお宅など、家族の状況にもより、個人が何を優先しどう判断するべきかは、難しい場合もあります。その上で、判断の材料を次のようにあげています。

・家が河川流域にあるかどうか(過去に浸水や家の流失があったか)

・土砂災害の恐れがあるか(近くにがけや土砂、急な斜面などはないか)

いずれにしても、自分の命を自分で守る(自助)という防災の基本を忘れず、それにより初めて家族や友人、隣人を助けに行く(共助)ことができます。場合によって「から振り」でも構わない、命を守る行動を常に考え行動したいものです。

ところで! 7月7日の「ぎょっとFMラヂオまつり」にお越しいただいたみなさん、ありがとうございました。スクエアシップでは、気仙沼・本吉消防本部によるAED講習や、防災ワークショップが行われ、多くの方に参加していただきました。これからも命を守るメディアとして、放送はもとより、イベントなどでも啓発を行ってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします!

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