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空の様子を見て天気を判断しよう

空に浮かぶ雲には、大きく分けると「層」と「積」という2種類の雲に分けられます。「層」はなめらかで一様に広がる雲で、「積」は塊状の雲のことを言います。

悪天候の兆しとなる雲を見分けることで、突然の大雨や突風から身を守ることができます。

積乱雲とは?

天気の急変の原因は、「積乱雲」という雲です。「積乱雲」とは、強い上昇気流によってできる巨大な雲で、高さはなんと10キロメートルを超えて、場合によってはそれ以上の高さになる場合もあります。夏になると大きなモクモクとした雲を見かけることが多いと思いますが、その大きな雲がまさしく積乱雲なのです。

1つの積乱雲の広がりは数キロから十数キロまで広がり、また、その積乱雲がもたらす大気現象は30分から1時間ほどで積乱雲が出来ている地域に限定して起こります。そして積乱雲は、よく天気予報などで「大気の状態が不安定」とアナウンスされます。空模様が変わりやすいこと、今、晴天でも、短時間のうちに天気が変わり、荒天になる可能性があります。

「大気の状態が不安定」とは、簡単に言うと、空には冷たい空気があり、地上にはあたためられた層がある状態のことを言います。暖められた空気は上に上がろうとして、冷たい空気は下に下がろうとするため、その温度が違う空気同士がぶつかり、大気の乱れが起きやすくなります。

また雨などが降り、地上付近の空気が湿っている状態ではさらに「大気の状態が不安定」になり、積乱雲が発生しやすくなります。

発達した積乱雲は、時に、「急な大雨」「雷」「ひょう」「竜巻」などの激しい現象を引き起こし、これらによって毎年のように災害が起きています。屋外では、気象情報をこまめに確認して、空の変化には常に注意をし、積乱雲が近づくサインを見逃さないようにしましょう。

ちなみに、そんな積乱雲には別名があります。その別名とは、みなさんも必ず聞いたいことがある「入道雲」です。入道雲とは積乱雲の一部のことで、入道雲の入道とは仏門に入ることを意味します。お坊さんの頭を積乱雲に見立てて入道雲と呼ぶようになったといわれています

上昇気流の発生するパターンとは?

積乱雲は強い上昇気流によって発生することは前述しましたが、そんな積乱雲を発生させる上昇気流が発生するパターンは、主に3つあります。

①一つ目は、日射による上昇気流の発生です。太陽の熱で地表が暖められることによって上昇気流が発生し、積乱雲が発生します。真夏の日本で発生する積乱雲はこのパターンが多く、それは真っ青な空にモクモクと美しく上に伸びる雲になります。ですが、その雲の下では大雨や落雷などの激しい気象現象が発生し、ゲリラ豪雨の原因にもなります。

②二つ目は、山脈による上昇気流の発生です。湿った空気が大きな山脈にぶつかることによって上昇気流が発生します。冬の日本海側で大雪をもたらす積乱雲や、梅雨末期や台風などで、同じ方向から湿った空気が流れ続けたときに発生する積乱雲は、このパターンが多いとされています。このメカニズムで発生する積乱雲は、同じ場所で次から次へと新たな積乱雲が発生することが良くあるので、特定の場所で集中豪雨や大豪雪を引き起こすことがあります。

③三つめは、暖気と寒気が衝突した場合です。暖かい空気と冷たい空気がぶつかると、軽く暖かい空気は上に、重たく冷たい空気は下に潜り込もうとします。その際に、上に持ち上げられる暖気側で上昇気流が発生し、積乱雲が発生します。天気予報で良く聞く、寒冷前線で発生する積乱雲がこのパターンです。特に3~5月の春時期の寒冷前線で発生する積乱雲は、強風や落雷、あられや雹などの荒天につながりやすいとされています。

空模様の変化に注意しよう

最後に積乱雲によって発生する可能性がある災害についてお伝えします。積乱雲が発生すると、ゲリラ豪雨や集中豪雨、落雷、あられ、雹、竜巻、ダウンバーストなどが起こります。どれも人の命に関わる恐ろしい災害です。積乱雲が近づいてきたら、決して油断せず避難行動をとる必要があります。常日頃、ラジオやテレビの天気情報に耳を傾け、このあとの空模様はどう変化するか、どういう危険があるかを考え生活しましょう。またこれからの季節、海や山での天気の急変にも注意が必要です。

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