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水害にあってしまったら

静岡県熱海市の土石流発生は、雨が降り続く中ではありましたが週末の日中の出来事でした。深夜など住民に情報が届きにくい時間帯ではなく、もっと早く避難の情報が出ていれば守られた命があったのではないかと残念でなりません。昨年の7月豪雨もそうでしたが、線状降水帯が引き起こす梅雨明け前の非常に強い急激な雨の降り方に引き続き警戒が必要です。

では、住宅の浸水や河川の氾濫などにより、水害にあってしまったらどうすればよいのでしょうか?突然の災害で何をどうすればよいのか考えられない状況ではあると思いますが、以下4点にまとめてみましたので、万が一被害にあった場合のことを想像しシュミレーションしてみてください。

① 災害発生後、安全の確保ができたなら、被害の状況を写真に収めましょう。

支援や保険の受け取りをスムーズに進めるため、片付けを始める前にその状況を記録することが大切です。家の外を4方向から撮影するとよいでしょう。そしてどこまで水につかったのかという浸水の深さがわかるように撮影することが大切です。家の壁の水の跡と一緒に目安になるよう人が立ったり、メジャーを添えるのも良いでしょう。被害状況の基準となるのは一番低い浸水深です。さらに、すべての部屋とキッチン、洗面台、家具家電類なども撮影し、家電類はメーカーの製品番号もわかるように撮影してください。

② 片付け方法を確認しましょう。

被災した自宅を自分で治せるかどうかの判断にはプロのアドバイスが役立ちます。まずは家を建てた工務店や建設会社などに作業内容を相談しましょう。水害時の片付けについてはケガや病気のリスクもあるので、具体的な服装や片付けのポイントも確認するとよいでしょう。その後、気温が上がったり、時間が経ってしまうとカビなどが増え被害が拡大することも考えられます。早めに作業を進めましょう。災害ボランティアセンターが開設されている場合、片付けを災害ボランティアの方に手伝ってもらえる場合もあります。市町村の災害ボランティアセンターに相談してみてください。

③ 浸水した家の片づけは?

濡れた家具や家電類を分類しましょう。畳やじゅうたん、布団、木製の家具などは多くが再利用できなくなります。再利用出来ないものは処分しましょう。ふすまや障子枠、エアコンの室外機、トイレやバスタブ、食器類は使える可能性があります。ゴミ捨てのルールは普段と違います、役場に確認して使える袋の種類や、捨てる場所、分別方法などを確認しましょう。天井や壁が浸水した場合は天井板、壁を外します。床下の泥出しについては、バールなどで床を開け、床下に入って土砂を取り出しましょう。小さなスコップがあると便利です。床下は狭くて危ないので十分に注意しましょう。泥がなくなるまで徹底した洗浄が必要です。その後は十分に乾燥させ、それからの工事となります。

④ 罹災証明書を申請、保険会社に連絡しましょう。

罹災証明書は被害の程度を証明する書類です。被害の程度に応じて区分があり、受けられる支援が変わってきます。自宅に被害が出た場合は、市町村の窓口で必ず申請してください。市町村が被災した住宅を調査した上で交付されます。交付までに時間がかかることもありますので、現場の記録はしっかり残しましょう。認定内容などに納得できない場合は、遠慮せずに再調査を依頼しましょう。火災保険に加入していれば、保険金を受け取れることもあります。契約している保険会社に確認をしましょう。保険会社がわからない場合は、「自然災害等損保契約照会センター:0120-50-1331(無料)」に連絡しましょう。

最後に

思いもよらない災害・被害にあってしまったら、まず何からしたらよいのか戸惑います。安全第一で、ご自身の体のことも大切にしながら、一つずつ進めていきましょう。わからないことは聞いて確認しながら、頑張りすぎず支援も受け、生活と住まいを再建していきましょう。

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